2018/09/01

運転状況 線路異常のため全線で運転を見合わせています。


前日の夕方
いつものようにロック片手に運転業務を遂行していたら
あれ 止まった  本線で原因不明の突然停止です
その後すぐに山線でも同様の突然停止が発生しました。

今回はその不具合の原因を突き詰め,復旧作業を行います。
なので今回は 飲み物はなし です。

まずコントローラを確認しましたが,異常ありませんでした。
次にレールでの電圧測定です。
本線は2セクションですが電源接続部では,両セクション共レール電圧がありました。
コントローラ -レール間の配線は問題ないようです。
列車停止位置より先では電圧を検出できませんでした。
レールのどこかで接続不良のようです。

このガータのレールつなぎ目付近で停止してしまいます。
電源接続部は,写真の上方向です。

個々のすぐ後,山線でも同じように運転不能が発生した現場です。
こちらも状況は全く同じで, 
ポイントの左のレールのつなぎ目付近で運転不能になります。

本線のレールつなぎ目前後での導通をチェックすると
内側レールのつなぎ目前後で導通がありません。
つなぎ目の接触不良ですね。

同じく山線も 内側レールのつなぎ目で導通がありません。
 こちらも同じく つなぎ目の接触不良です。

レールのつなぎ目をよく見てみましょう。 

本線,内側線(下側)の 導通不良のつなぎ目です。

塗装やバラストなどをはがして観察します。
 よく見てみますが 良く見えません(^-^;  が外観には異常は見受けられません。
























山線,内側線(下側)の 導通不良のつなぎ目です。

同じく表面を剥がして山線も見てみますが やはり???

一度に2か所も,それもどちらも接続部分は半田付けされているのに
接続不要の発生とは,なんとも不思議です。

連日の暑さでレールが伸びて半田部分にクラックでも入ったのでしょうか?
原因は特定できませんでしたが,接続不良は明らかなので再半田しましょう。

 まず半田コテのコテ先を研磨・清掃します。

半田付けは無理な姿勢で両手を使っての作業なので,工程写真はありません。
従業員は ”ひとり” だけなんで


半田後の導通テストです。

本線側 導通あり でOKです。
若干抵抗値があるような指針ですが,測定前にゼロ調をしなかったので ごめん です。

同じく 山線側 導通あり でOKです。


半田の状態の確認です。

本線側  かなり半田が乗っちゃっていますが まあ仕方ないですね。

山線側  まあまあということで

久しぶりの半田付け かつ無理な姿勢で ぼってりと半田の山が出来てしまいました。



後日,塗装をして ごまかしますので よろしく。


ついでに半田付け箇所隣りのポイントの調整もしてしまします。
分岐側通過時,トレーラが時々脱線するので確認,かつ調整をします。

直線側  トングレールは良いですね。 分岐側曲がっていますね

分岐側トングレールは接触していますが,曲がってるのが気になります。

レール幅を測定してみると
分岐手前 9.0mm トングレール中間部8.2mm クロッシング部8.9mm

中間部8.2mm狭すぎます。

客車を指でゆっくり走行させながら台車・車輪の動きを見てみると
トングレール通過後,
レール幅がトングレール中間部8.2mmと狭い部分を通過する時に
分岐トングレール側の車輪がせり上がります。

原因はこれのようです。

先端の曲がりをストレートに直し,レール間隔を広げて9mmに調整します。

とりあえず 指押し台車,次に手押し客車での走行はOKだったので
レールつなぎ目の接続不良の復旧 も含めて試運転を行います。

試運転電車 無事通過です。

工具類が散乱したまんまの中 試運転電車が通過してきます。
ちなみに試運転電車は 
南小谷←クモハ43+クハ47+クハ68+クモハ51→松本 大糸線色4両編成でした。



試運転が無事終了しましたので
運転再開は 今日の夕方 となる見込みです。

今回の復旧作業時間は,3時間
終了後のレポートに1時間  
合計4時間の 誰も知らないさな鉄道 でのお仕事でした。
報酬は?  

今日はロックを1杯多く飲んでもいいよ!  だけ

2 件のコメント:

  1. 元・尾小屋少年9/01/2018 9:35 午前

    すぐ止めて、なかなか復旧しない某鉄道会社とは違い、素早い対応ですね。
    年季が入ったテスターがいいなぁ。

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    1. 我が鉄、保線部門へのお言葉、ありがとうございます。 テスター、40年ものです。電気は目に見えないので苦手です。

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