JR各線は時刻改正を実施しますす。
中央線では,昨年スーパーあずさに使用されていたE351系車両が
E353系に置き換えられましたが
E353系に置き換えられましたが
今回の改正では,E257系も置き換えられ,すべての特急がE353系に置き換えれます。
3月16日から中央線の定期列車の特急は このE353系で統一されます。
一足早く 昨年の3月に引退,廃車された E351系
今回 あずさ,かいじから引退する E257系
ついでに廃止されてしまう 185系 はまかいじ
「はまかいじ」は 横浜-甲府間の特急だと思うでしょう。
横浜の ハマ と 山梨の甲斐路 ですからね。
確かに走り始めはそうだったんですが その後松本まで延長されたのに
名前はそのまんま。 変ですよね ハマあずさ とでもすればよかったのに。。。
今回の時刻改正の特徴は
3月16日から中央線の定期列車の特急は このE353系で統一されます。
一足早く 昨年の3月に引退,廃車された E351系
今回 あずさ,かいじから引退する E257系
ついでに廃止されてしまう 185系 はまかいじ
「はまかいじ」は 横浜-甲府間の特急だと思うでしょう。
横浜の ハマ と 山梨の甲斐路 ですからね。
確かに走り始めはそうだったんですが その後松本まで延長されたのに
名前はそのまんま。 変ですよね ハマあずさ とでもすればよかったのに。。。
今回の時刻改正の特徴は
スーパーあずさの愛称は廃止されあずさ,かいじに統一します。
あずさの停車駅を見直し平均運転時間を 新宿甲府3分,新宿松本6分 短縮します。
あずさの停車駅を見直し平均運転時間を 新宿甲府3分,新宿松本6分 短縮します。
とJR東日本は説明しています。
実際にどの程度短縮されたのか? ダイヤグラフから確認してみました。
このグラフは 2019/3/16と 2018/3/17改正の時刻表の特急列車のみを
重ねて表示しています。
2019/3/16の時刻改正列車は, ピンク色が「あずさ」 赤色が「かいじ」
2018/3/17の列車は, 青色ですべての特急を表示しています。
実際にどの程度短縮されたのか? ダイヤグラフから確認してみました。
このグラフは 2019/3/16と 2018/3/17改正の時刻表の特急列車のみを
重ねて表示しています。
2019/3/16の時刻改正列車は, ピンク色が「あずさ」 赤色が「かいじ」
2018/3/17の列車は, 青色ですべての特急を表示しています。
一目して
下りあずさでは,松本着が10分前後早くなっているようで
上りあずさでは,松本発が10分程度早くなっているようです。
スピードアップの要因は 新型車のE353系の車両性能の向上なのか,
停車駅の減少なのかどちらなのかは,ダイヤグラフからはわかりません。
ただ 多くの列車で今回停車駅に関しては,特に変化のない下り大月到着時点で
改正前より数分ですが早着になっていますので
時間短縮の効果は 車両性能の向上 ではないかなと推察できます。
列車が一駅停車するとどのくらいの時間が掛かるのでしょう?
E353系の 加速時の加速度は 2.0km/h/s 減速度は5.2km/h/sです。
80km/hのスピードから減速して,60秒停車,
80km/hまで加速する時間は計算します。(勾配,構内制限速度など制限は無視する)
一駅停車にかかる時間
=(80km/h ÷2km/h/s) +60s +(80km/h ÷5.2km/h/s)
= 40s +60s +15.4s
= 75.4s
≒ 80s
停車駅を一つ減らすと 1分30秒くらい早くなる といえるかもしれません。
改正前と改正後の あずさ(下り列車のみ)の運転時間と停車駅数を表にしてみました。
すべての列車が停車する八王子,甲府,茅野駅の各区間別に
停車駅数ごとの運転時間と列車本数をまとめてみました。
これらの表(下りのみです)から何が分かるのでしょうか?
全あずさの停車駅の総数が175から146へ29停車,16%減ったこと
表定速度の平均が81.9km/hから85.1km/hに4%増えたこと
新宿松本間の平均所要時間が,2:44から2:38へ6分,3.7%早くなったこと
列車の一日の運行時間の合計が,49.5時間から47.6時間へ1.9時間,3.8%減ったこと
つまり だいたい6.3分(6分20秒)4%スピードアップされたようです。
あずさ 運転開始当時は甲府,上諏訪2駅のみ停車にもかかわらず
241.1kmを3時間57分もかかり表定速度70km/h以下の鈍足特急で有名でしたが
52年後の現在では最速で93km/h 平均でも85km/h
と普通の特急列車になりました。
それでも今から55年目の1964年9月30日まで 東京-大阪間を走った
特急こだま の表定速度が85.6km/hでしたから,驚くような速さではないのです。
とはいっても 甲府-茅野間では 区間ではありますが表定速度104.7km/h
これは時刻切り捨て表示の誤差を考慮しても100km/h越えなので
すごい! ことです。
正直,それ以外の詳しいことはよくわかりません。
何かを判断するには これらの数値のバラつきが大きすぎます。
このダイヤは市販の時刻表から作成していますので,時間は1分単位
発着とも秒は切り捨てられていますので,
15秒ダイヤならば最大45秒の誤差が生じています。
これは30分で2.5%,60分で1.2%の誤差になります。
スピードアップなどの改善されている数値が5%以下なのに,
30分で2.5%,60分で1.2%の誤差があるのでは,誤差が大きすぎるのです。
それでも ざっと雑に感想を書くならば
新宿八王子間
日中の運転時間は31分で安定していますが,
朝夕のラッシュ時は運転時間が多くかかっています。
夕方の特快が同区間を37分で走行していること,
中央線の快速が2分間隔で運転している混雑状況を考えると,
線路を増やすとか,編成両数を増やすなどの設備の大規模な増設をしなければ
これ以上の改善は難しいでしょう。
八王子-甲府
停車駅ゼロで運転時間が54分から57分,一駅停車で57分,58分,65分が一本あります。
停車駅ゼロで60分以下で3分,5%のバラつきは物理的な問題ではなく,
ダイヤ作成上の何らかの影響だと思います。
65分は論外です。=>注1
甲府-茅野
停車駅ゼロで運転時間35分,36分,一駅停車で37~41分,二駅停車で39~41分,
三駅停車で42,44分
ここでも走行40分程度で停車駅数にかかわらず3分,7%のバラつきは大きすぎです。
茅野-松本
停車駅ゼロで25分,一駅停車で28,30分,三駅停車で30,31分,四駅停車で31,32分
停車駅ゼロは最速の看板列車を作ろうと意図的にコントロールしているようで,
他の列車では変動が少なすぎます。
つまり一駅停車から四駅停車まで4分の範囲に収まっているのです。
さらに 岡谷から松本まで直線が多いにもかかわらず
表定速度86km/hと低いのはなぜでしょう。
ところで
上記 注1 の「65分は論外」について手作りダイヤで詳しくみてみました。
ダイヤその5
ダイヤその5 によると
5003M(上から2つ目赤→実線) 八王子-甲府間65分も掛かっている鈍足列車の前に
8051M(上から2つ目赤→点線)季節列車が走っています。
八王子発 8051M7:47,5003M8:02 と15分の間隔で走りますが
8051Mは一向にスピードが上がらずに
甲府着 8051M9:02,5003M9:07と5分まで詰まります。
8051Mの前には521Mが大月まで,523Mが甲斐大和まで,
5003Mでは塩山までノロノロしているようで
さらにその後も333Mがノロノロしているので酒折で2本が一気に抜いてしまうようです。
さらにそのあと 普門寺-岡谷間の単線区間に入る前に
小淵沢付近からダイヤ寝かせて時間調整気味に,ややもたもたして走っています。
どこかに先行列車か,単線区間では交換レ社が隠れているのでしょうか?
ダイヤその6
このダイヤは 先にも書きましたが時刻表の読み取りなので
回送列車,業務用列車などは記載されていないのです。
そんなわけで八王子-甲府間65分という 超ゆっくり特急は
前を走る普通列車3本の処理がうまくいかなかったから のようです。
どうも中央線における特急列車は,「そこのけそこのけ殿様が通るぞ」ではなくて
他の列車に笑顔を振りかけながら仲良く走っている って感じです。
ですから JR東が発表する見解の
「停車駅を一部見直すことにより、主要駅間の平均 所要時間を短縮する」
は建前であって, 本音は
他の列車との関係から生じる優先度を上げることによって
時間短縮を行っているのでは と捻くれて見たりしたくなります。
で、捻くれついでにもう一つ
今回上諏訪駅を通過する列車が誕生したことについてです。
これは私が時刻表を見始めてから,初めての一大事な出来事なのです。
各駅の 乗車乗客数を調べてみると
上諏訪が茅野より乗客数が多く,定期外客も多いのですね。
なぜ 上諏訪が外れて 茅野が残ったのか?
諏訪のお友達によると
特急乗降客は,上諏訪より茅野の方が多い
諏訪インターは茅野駅の方が近く,蓼科などの観光地も茅野が便利
駅周辺のパーク&ライド用の駐車場も茅野の方が3倍くらい多い そうです。
しかしどうもすっきりしないのは
改正後の最速列車(下り)11Mは,茅野-松本間を 25分 で走るのですが
改正前の19Mは上諏訪駅を停車しても,茅野-松本間を 26分 で走っている訳で
上諏訪を通過するのを 25分で走るための理由とするのは
弱いような気がしてしょうがないのです。
俺は特急だ! 周りの列車、少しどけ! ってやれば1分位調整できるのが中央線
わざわざ上諏訪通過列車の設定は 裏になにかあるような。。。。。
捻くれついでに さらにもう一つ
「停車駅を一部見直すことにより、主要駅間の平均 所要時間を短縮する」を建前に,
利用者の少ない,韮崎,富士見,下諏訪を通過する列車を設定されました が
捻くれて見てみると その見解ほんと? となります。
各駅一日乗客客数の表からも
韮崎,富士見,下諏訪が通過する列車が大幅に増えた のもしょうがないかな
とは思います。
しかしこれも 乗客数が少ない駅 は あくまでも建前で
停車駅の減少は 噂のように
車掌人員節減による塩山-甲府間,小淵沢-岡谷間の車内検札の廃止 と
それに伴う無賃乗車の予防 なような気がしてしょうがないのです。
無賃乗車は,新宿-立川,八王子の方がずっと多い との話もありますが
無賃乗車が多ければ人件費掛けて車内検札,料金徴収で黒になる可能性も有りですが
閑散区間では検札要員の人件費も出ないので車内検札はできず
よって乗客数の少ない駅には止めない が本音なのかなと。
以上 独断と偏見による 個人の感想 でした。
無賃乗車は,新宿-立川,八王子の方がずっと多い との話もありますが
無賃乗車が多ければ人件費掛けて車内検札,料金徴収で黒になる可能性も有りですが
閑散区間では検札要員の人件費も出ないので車内検札はできず
よって乗客数の少ない駅には止めない が本音なのかなと。
以上 独断と偏見による 個人の感想 でした。
凄い労力と時間を費やし、データを作り分析されましたね。頭が下がります。
返信削除やはり、データがものを言いますね。スピードアップは建前に過ぎない気がします。
上諏訪通過しても、対して短縮にはならないのですね。単線区間がネックなのかも。
JRの説明を鵜呑にはできません。
このデータを、知り合いの、諏訪市長、富士見町長に送ってみようかしら???
※勝手に送ったら「自遊人さん」の著作権で問題アリですね。
JRの職員でも、ここまでの分析をしている人は、ダイヤ作成者だけでしょうね。
とにかく、分析、考察、お疲れ様でした。
公開ブログですので,ご紹介,引用はうれしい限り。 でも内容は推測,独断,偏見による個人の意見ばかりですので。。。
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