2019/01/15

晩秋の尾瀬 おまけ

昨年の10月 晩秋の尾瀬 と題したブログを書きました。

晩秋の尾瀬 https://tsc151.blogspot.com/2018/10/198110.html

晩秋の尾瀬2 https://tsc151.blogspot.com/2018/10/198110_12.html

その中で  山行は計画・記録を「年報」として保管していたハズなので

”実は山の計画や記録は,年度末に「年報」と称する冊子にまとめていました。
どういう訳かこの時の年報、1981年の年報が見つからないのです。”

と書いたところ,
その時一緒に行動したAさんから,当時の記録を送っていただきました。 
ブログを読んで頂いているようですね
Aさん ありがとうございます。

その記録によると 昨年のブログは大きな間違いを二つしていました。

一つは 日程です。
10/23-25日 と記載していましたが 10/16-18日 と一週間前でした。
尾瀬は10月の半ばには,カラマツは黄金色,湿原は茶枯れになってしまうのですね。

二つ目は 幕営地です。
「竜宮小屋」としていましたが,「下田代十字路」でした。
尾瀬ヶ原の散策は当日のうちに終わらせて,翌日は早朝から尾瀬沼に下り
帰路の時間を十分に確保する。
考えてみれば確かに見晴まで当日中に行くべきですね。




この地図では 
記録の「竜宮小屋」 → 竜宮
「下田代十字路」 → 見晴   です。


送っていただいた当時の記録です。

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            10月 尾瀬
                          ’81.10.16~18
参加者 L:N Kさん Oさん Amさん(以上Bコース)
    Aさん Okさん(以上Aコース)
10月16日 上野発22:10
10月17日 小雪後晴れ
      2:17沼田2:40→予約タクシー→4:30鳩待峠6:00→9:30至仏山→
      →12:00山ノ鼻→13:00→15:30下田代十字路
10月18日 晴れ
      Aコース 起床2:30出発3:30→8:30燧ケ岳8:50→
      →10:30長蔵小屋→Bコースに合流
      Bコース 起床4:30出発6:30→8:15沼尻平9:00→9:45長蔵小屋11:30→
      →13:40大清水14:00→臨時バス→15:40沼田16:43→急佐渡4号→
      →18:53上野

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起床2時30分だそうで すごいですね。 
さらにすごいのが起床後出発まで1時間 
たぶんしっかり食事準備・朝食を取ってから出発しているのですね。
今の私だったらば,起きて身支度して30分以内に出発,
途中で行動食ってパターンかなと

記録の他にもう一つ 山行記 も送っていただきました。
驚きました。 自分で山行記なるものを書いていたんですね。
でも内容が変なんです。 山行記 なのに山での出来事が書かれていないのです。
当時から変人でしたからね。
今回は その当時からの変人ぶりを感じていただこうかと。。。



某 山岳部 1989年 年報 から    (ほとんど全文 長いので一部略あり)
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             上野発22時11分
                  尾瀬行
                              中安いっこー

 早朝と言うよりは,真夜中をちょっと過ぎた頃,
寒い,眠いこのままここで眠りたい気持ちのまま,鳩待峠を後にする。
 
上野発の夜行で沼田までやってきたのだが,列車内では寝れなかった。
タクシー内でも同様だった。
 
 いつの山行でもそうだが,私は夜行列車ではなかなか寝られない。
寝不足のまま歩く最初の日の工程はかなりつらい。
人によってはアルコールを睡眠薬と称して使用するとか,
3等寝台車と呼んで床に寝る等があるが,どれを試しても結果は同じであった。
ビール一本では眠たくなるほどではない。
2~3本では中途半端でかえって目が覚めてしまう。
それ以上飲むと気分が悪くなる。
要するに,あまり健康的なアルコールではないのです。
 
 夜行列車でよく寝られない理由の一つに、列車の種類,車両等も関係があるのだろう。
上越線では,ほとんどが普通列車の夜行(733M,長岡行)を使う。
この列車に使われている車両のタイプは,115系といって,
東海道線や横須賀線で使われている車両とほぼ同じタイプで
中距離の通勤,通学輸送が主目的のため,
乗り心地,騒音,振動に対してあまり快適とは言えない。
席にすわると前の人と足が交差するし,横幅も急行用の車両と比較すると狭い。
それにドアが3か所で急行のように出入口にデッキがついていないので,
人の乗り降りの旅に起されるし,夜風が車内に進入する。
最悪なのは,各駅停車であること。
駅を一つ一つ丁寧に停まっていくし,人の乗り降りも激しく,
おまけに熊谷あたりまでは非常に混雑している。
 
 (中略)
 
 しかし,こんな中にも寝ている人はいるのです。
OさんとAさんは3等寝台で,OkさんやKさんも座って器用に寝ている。
どうも寝られないのは私一人のようだ。
 
 (中略)
 
 眠りたい,寒いと思いながらやがて体も温まり,朝日が山々に

そして我々にもあたり始める。

どうやら眼だけはさめてきた。至仏山までのコースは,右手に尾瀬ヶ原,

左手には名前はよくわからないが,谷川岳や朝日連峰ではないだろうか。

風は強いが良い天気で,
木の小枝や葉の風上側に雪が付着して霧氷のように白く見える。

至仏山から見る山の鼻は黄金色の沼と三角屋根の山小屋がまるで箱庭のようだ。

寝不足がたたってか,その日は下田代十字路で夕方からシュラフにもぐり込む。

 

 翌日,絶好調。早朝,AさんとOkさんが燧岳に行くのか,
行かないのかとワイワイやっているのを寝ぼけながら聞いているうち,
当初の予定通り我々とは長蔵小屋で落ち合う予定で出発したようだ。

 我々は,それからだいぶ後に尾瀬沼をめざし,下田代を出発。
昨日の寝不足など,もうすっかり忘れていた。


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昔も今も 下手な文章で失礼いたしました。
文章の内容に沿った写真があったのは えっへん! ですねぇ。
印象深かったことを 写真に撮り
印象深かったことを 書いた  ってことですね。 素直に。。。

そう考えると 一番印象深かったのは
鳩待峠についた時の 眠たさと寒さ ってことでしょうか?
写真が無いのは 写真が撮る気が起きないくらい眠くて寒かった とか
まあ 後付けの理由 その辺が 屁理屈 ですかね。

素直に山での印象ではなくて,ちょっと違った斜めからの見方をする。
当時の変人ぶり その頃はあまり気が付いていませんでした。
今は自分は変人だと解るようになってきましたが,
どの程度の変人なのか
周囲の方々が判断を下したレベルまで知り得ているのか 
甚だ疑問ではあります。

自分を一番知っているのは周囲の方々で 
自分はどこまで解っているか解らない なんて 恐怖のミステリー です。

と昔の自分の文章を読んでの感じたこと でした。

Aさま
「年報」をお送りいただき ありがとうございました。
これからも 「自遊な時間」をよろしくお願いいたします。


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