2020/05/13

だれも知らない小さな国の鉄道 工事で運休中4


第1工区の線路の敷設が終了したので
次は第2工区の工事を始めましょう

まず第1工区と同様に丘を更地にして 線路と道床を撤去して更地にします

線路敷設工事の前に ちょっとしなければいけない整備作業

更地の路盤の上に 原寸にコピーした 線路配置図を置いて
線路の形状と計画の妥当性をを確認します

特にポイント部分は 線路の形状が複雑なので慎重に原寸図面と照らし合わせます
机上で原寸図に合わせて 組み立てられます



路盤には 赤マジックで原点と線路形状を書き込みます
 右端の 赤×印 がポイント配置の原点です

赤丸と「265」は 右端からの距離 265mm の位置
その上 赤× かポイントの原点座標で「265,56」
右から265mm 下から56mmの意味です

原寸図を 現地の原点座標 265,0 合わせます

原寸図とポイント組み立て品を 現地路盤の上で確認です

ポイントが 仮固定されました

ポイントが仮固定されましたが 実はその前にこんな調整をしています

線路敷設前の準備作業です

ポイントは中に回路の切り替えの接点などが実装されていますが
敷設後 道床を巻いたり地面を作る時には水分の散布がされます 
その時 巻いた水が隙間から内部に入ってポイントが動作不良にならないように
隙間をシールしておきます
 シール材が手軽な所で
水性木工ボンドで底板と道床との合わせ面をシールしておきます
G17水性ボンドの主成分はクロロプレンゴム 
つまりネオプレンゴム シール材に代用できるようです
シリコンゴムのシール材が最適なんですが 容量が大きく高かったり
酢酸が入っていると電気接点に問題を発生させたりとやや厄介ですからね
道床と裏板の間に シール材を塗布します

 もうひとつ

ポイントの可動部の先端,トングレールは 細く加工されていますが
車両が分岐される際 車輪のフランジがレールとトングレールの間に入り込み
閉じているトングレールをこじ開けて進行,脱線する事故が多発しています

その対策として トングレールがレール内側に出っ張らないように
基本レールに凹みを加工するのです
トングレールが 基本レールの凹みに収まっているので
車輪のフランジが挟まることが無くなります

これらの加工には 先ほどの大・小のカッター と 400番の紙やすりを使います
小のカッターは ポイント一本を加工すると刃の先端は交換します
なにしろ金属を削る訳ですから切れ味はとっても重要なのです 

さて ちょっと休憩です




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