中央本線 特急あずさ用の新型車両が,暮れの12月23日から営業運転を始めました。
今まであずさ用車両は,二種類あって
スーパーあずさ用の 「制御付き振り子式」車両E351系 と
あずさ,かいじ用のE257系 でした。
今回はスーパーあずさ 8往復中4往復が新型車両で走り
残り4往復は3月の時刻改正から新型車両に置き換わる予定で,
E351系も置き換えを最後に引退するでしょう。
将来的には,あずさ,かいじも新型車両置き換わり
E257系もそのうち中央線からは引退,
スーパーあずさもあずさに統一されるのではないでしょうか。
E257は伊豆特急「踊り子」に転換とのうわさもあります。
迷惑なうわさでです。 うわさであってほしいです。
新型車両 E353系 の特徴は
「空気ばねストローク式車体傾斜装置付き」 ってことでしょうか。
メカニズムはそのうちネタが尽きた時に説明するとして
振り子も車体傾斜装置も,どちらも車体を傾けて遠心力に打ち勝って
カーブでスピードを落とさずに通過する,ってもので 傾斜角度は
振り子のE351が5°
車体傾斜装置のE353が1.5° と1/3なんだけれども
曲線通過スピードは同じらしいのです。
傾斜角度1.5°と小さいのに,なんで振り子の5°と同じスピードで走れるの?
って思いませんか。
なぜ! って思うよね。
簡単に言っちゃうと
振り子は精度が悪いから必要以上に振らさないといけなかったから
車体傾斜装置は精度が高いから,最小の数値でOKだったから
と どこかに書いてあった。
なぜ? はこの際 ちょっと置いておいて
本当に傾いているのだろうかぁ?
と思って 写真から確認してみた。
基準はレールにはカントが付いているから,
左右のレールに対して車体がどの位傾いているか? なんですね。
真正面から見れば正確なんだけど
写真はほとんどが斜めからなんでかなりいい加減な精度
だと思ってください。
精度 ±0.5° 以上 かな (^-^;
赤〇は 車体傾斜角度が前後の車体で違っている所です。
そんなんで 数字が大きいとか小さいではなくて
一応傾いているのが分かった って程度の認識でいてくれるとありがたいな。
そうすると 今までのE351系はどうなんだろう? って思いませんか。
そう だからやってみました。 E351系も
これだけやってみて気が付くところはどこかな?
振り子角度は5° 何だけど
作図精度が悪いにもかかわらず 5° を超えるのが一つもないこと。
新型車両は 傾斜角度1.5° に対いして2°を越える数字もあることを考えると
E351はほとんど5°まで振れていない! じゃないか ということ。
もう一つ
E351は パンタグラフが車体に取りついていなくて
台車に取り付けられているってこと。
つまり パンタグラフは傾斜しないんだ。
ついでにそっちも確認してみた。
こちらは 傾斜しないパンタグラフ台に対して車体がどのくらい傾いているか
を作図してみました。
車体はクーラーのボルトとか外観を基準にしました。
この方式でも5°を越えるものはなかった。
2方式で計測してみて 精度が悪いとはいえどちらも5°を越えない。
制御付き振り子は 制御の名前は付いているが
限界まで作動していないようなので やはり精度は悪かったって証拠かな。
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